世代

 こういう、いってもどうにもならんことをぐだぐだ言うのは本来好きではないのですが……

 どっかの本にもあったように、今30代のオレらって、やっぱり、割を食った世代だなあ、と実感。

 世の中を見ても、職場を見ても、完全に右肩下がり、じり貧。今日より明日が、今年より来年が、悪くなることは明白。いわんや、老後をや。

 よっぽど楽観的な人でないと、「バラ色の老後」など、想像もできないんじゃないでしょうか。


 「右肩上がり・高度成長なんてのが異常だったんだ、今が正常な状態なのだ」的に解説する人もいます。年収300万で楽しく暮らせ、と。

 まあそうなのかもしれません。

 でも、こういうことをしたり顔で解説する人って、たいていは、高度成長期やバブルでおいしい思いをしてきた人です。

 そういう人に、こういうことを言われると、猛烈に腹が立ってきます。

 元ヤンキーが、偉そうに、「心の教育が……」とか説教垂れるのを聞かされるのと、同類の。

 「お前がいうな、っちゅうの!!」という。


 つまり、「親の借金を背負わされる」だけならまだしも、その上「こういう生き方もいいじゃないか」とか「これからはリスクの時代だ」とか、そういうウンチクを、他でもない「借金を背負わされた親」から聞かされる、みたいな不快感です。


 もちろん、どの世代に生まれるかは、自分では決められません。

 だからこそ、腹が立つんでしょう。八つ当たりと分かっていても。


 うちの学校の研究費大幅減を目の当たりにした日に記す。