ドラマニア

 今日も朝起きていつものように韓国ドラマの録画しようとしたら……


 あれ……


 KBSの連ドラ、第1話からになってる……


 今までの1ヶ月はいったい……


 いや、「3月は試験放送」というのは聞いていたんです。でも、だからといって、本放送でまたリセットすることないじゃ〜ん。

 まあ、中国に行ってて見逃した回もあるし、これを「神様が与えてくれた1ヶ月の余裕」と思うことにします。


 連ドラつながりで。いま、中国では、CCTVで「白い巨塔」やっています。僕が帰国する前日には、第2部の最初でした。

 そこそこ人気も出ているみたいです。ニールセンによる視聴率調査でも、連ドラ部門で、『七剣下天山』という武侠モノ(ちょっと見たけど全然つまんネー。まあおいら、そもそも武侠モノは小説も映画もドラマも嫌いなのですが。金庸なんて、何が面白いのか全然わからん)に続いての第二位(『新京報』3月25日)。

 で、『新京報』3月24日に、「「白い巨塔」論」(といっても簡単なものですが)が載っていました。筆者は戴[女青][女亭]という方。内容は−−


 (中国では)最近の日本ドラマは韓国ドラマにすっかり押されている。90年代は「東京ラブストーリー」や「ロング・バケーション」などが人気を博したものだが、2000年代にはいるとさっぱり。これは、日本ドラマが、それまでの「惚れた腫れた」から「社会派モノ」にシフトしてきたからだ。最近日本で流行っているドラマは、学校制度の残酷性を暴く「ごくせん」やネット時代の内情を告げる「電車男」など。これらは、社会の問題を尖鋭に暴くものである。これは、あま〜い恋愛モノが主流の韓国ドラマとは一線を画す。娯楽においては、我々は、社会問題を考えるよりは、甘い夢に浸りたいのだ。これが、日本ドラマが流行らなくなった理由であろう。(大意)


 まあだいたい当たっているでしょうかね。「電車男」が社会派ドラマかどうかはともかく。日本の最近のドラマは、社会派ドラマというよりは、すべてが「ネタ化」(この用語の厳密な定義付けはちょっと難しいのですが)してきていて、ある特定の文脈に則して見ないと、外国人どころか、日本人ですら、なにがなにやらさっぱり分からないでしょう(「電車男」とか、とくに)。

 かくいう僕も、日本のドラマは最近見るのが辛くて。


 実際、中国のVCD屋(最近中国に行くと、VCD屋に行くのだけが楽しみで)では、もう日本のドラマはほとんど置いてません。韓国ドラマが席巻しています。実は、小説もなのですが、これについてはまた日を改めて。