2倍速の韓国ドラマ
昨日今日と韓国ドラマを見続けておりました。HDDに撮ったヤツを、2倍速で。
僕のようにせっかちな人間にとって、2倍速というのはありがたい。正確には1.5倍速ぐらいだと思うのですが、それでも時間がかなり短縮できます。
しかしおかげで目はしょぼしょぼ。
今見ているのは「12月の熱帯夜」というやつですが、いや〜いい!泣けます。切なくなります。キュンとします。
いろんなツボが集まっています。例えば、
・誰からも必要とされない自分
・都会と田舎
・年老いて一人暮らしの親
などなど。もちろん恋愛も。
このドラマのテーマは「夫も子もいる主婦の恋愛」です。
韓国ドラマはベタだとよく言われますし、確かにその通りなんですが、でも実は、同じようにベタな設定の日本のドラマだって、結構あります。今やってる「小早川なんとかの恋」も(妻と夫は逆ですが)そうですしね。
でも、やっぱりどこかが違う。同じベタなら韓国モノに軍配が上がる、なにかが。
それは、おそらく、作り手や、あるいは作り手が想像する受け手の、「本気度」、とでも言えるものなんじゃないでしょうか。
日本のドラマの文脈では、上記のようなテーマ、つまり「夫も子もいる主婦の恋愛」(あるいは逆も)は許されるか、という問いに対し、実は結論はもう既に出ています。それはいうまでもなく、「夫と子がいる主婦が恋愛したって、イイ!!」。あるいは、冷めた感じでいうと、「勝手にすれば?」。
もう答えは出ている。だから、作り手も、こういうテーマにたいして、もうあんまり本気じゃないんですね。「妻と恋人との間でクヨクヨ思い悩む小早川」をネタ化している。見ていると分かります。
ところが、韓国の文脈ではおそらく、これはまだかなり重大なテーマなんですね、たぶん。まだ議論に値する問題である。だから、作り手が真剣に作っている。見る側が、これをネタではなく、真剣に受け入れる、ということを想定して作っている。そこの違いだと思います。
とはいえこれは、「日本の製作側や俳優が、フザけている」あるいは「一生懸命じゃない」というのとも、ちょっと違うんですね。もうこれは文脈の問題。日本の製作者や俳優がいくら一生懸命やっても、というか一生懸命やればやるほど、ネタになってしまう。もうすでに日本はそういうステージにいる、ということです。幸か不幸か。
ちなみに、じつは最終回は見ていません(明日放送)。ネタバレ禁止ね。