文学屋

 大学教員のブログを見ていると、やっぱり理系が多いような気がしますね。あるいはもっと広くとって情報系(?)も。文系だと、経済系が一番活気がある。歴史もまあまあ。

 一方、文学屋さんのブログって、あんまり見ないような気が。まあ内田さんのがその筆頭でしょうけど、でも数は、多くない気がします。

 で、いろいろ見比べると、文学業界って、かなり特殊だというのが分かりました。

 まずなによりも、「論文の掲載誌の質・格が問われることが、他業界に比べると、格段に少ない」ことでしょうか。理系のようにそもそも紀要などない、学会誌(仮にこれがピンキリだとしても)じゃないと話にならない、というところとは比較にならないとして、同じ人文系でも歴史だと、レフェリー雑誌じゃないとほとんど業績として計算されないんじゃないか、と思いますが、文学は、例えば(極端な話)自分(たち)で雑誌を立ち上げてそれにじゃかじゃか論文書いたとして、それが無視される、ということはありません。モノさえちゃんとしていれば。だから、文学だと、偉い先生・有名な先生でも、いままで学会誌に論文が載ったことがない、という人は別に珍しくありません。

 いろいろ聞く話だと、英文はまだ、レフェリーとかそんなのが生きているらしいですが、我が中文業界は、幸いにして、そういう世知辛い世の中とは無縁です。査読とかそんなのに煩わされず、のんびりと、自分の好きなことを好きなように書いて、好きな時に紀要に書ければいいや。と思っている人が大半じゃないでしょうか。

 僕は、……ちょっと保留。