最後

 今から今年最後の授業。後期は忙しかった。


 今さらというネタですが。
 最近の朝日新聞は、その社説で、「国立美術館・博物館の民営化」にどちらかといえば賛成のスタンスを取ったり、「ジェイコブ株」問題で「金を返せ」発言した大臣を批判したりと、いわゆる「市場原理主義」寄りの立場を取っている、といえるでしょう。

 となると、小泉首相のスタンスの違いは、もっぱら外交だけ、ということになります。

 経済系ブログでよく言われている、「リベラルが嵌る罠」って、ここなんでしょうね。お上のやることにすべからく反対する、あるいはお上の存在自体が気に入らないような左派は、「そうそう、だからお上の権限なんて無くしていいんですよ、全部民間に任せちゃいましょう」というネオリベ系の政策と、奇妙にも一致してしまうのです。で、肥え太るのは多国籍企業ホリエモン一発屋のみ、と。

 僕はいわゆる左派ではないので、近年の左派の惨憺たる有り様を見ても別になんとも思いませんが、しかし朝日を見ていると、この人たちはどこまで気づいているのか、と、なんだか気の毒な気分になってくるのでした。