急募2

 市民講座も佳境。

 次回(明日)は魯迅でまあなんとか、というところですが、その次、題目を決める時に、たまたまフェミ関係の本を読んでいたせいもあって「中国の戦う女性」という題にしました。阮玲玉の「新女性」なんかを絡めて論じられれば、と。しかし、それだけだとちょっと内容的に寂しいということで、武則天やら西太后やらを入れようかと考えていた時、ふと思い出したのが「環珠格格」。これってまごうことなき「戦う女性」モノですよね。

 とはいえ、こんだけ大ヒットになったテレビドラマ(小説も?)ですが、「環珠格格」論っていうのは、(日中ともに)今まで見たことがないですね。いろんな観点から論じられそうなものなのに。まあ、テレビドラマって、研究対象としてはどうしても最後の最後になりますよね。例えば、誰だったか評論家(宮崎哲哉?)が、「日本では、まだ「おしん」論すらない」といってたっけ。たしかに、あれだけ影響を与えた(それもアジア全体に)ドラマなのに、それを分析した研究って、見たことがありません(最近のトレンディドラマ論は、少ないながらもたま〜に見ますが)。映画やアニメ、とくに映画だったら、たいしたことのない作品でも評論はいくらでもあるのに(なので、「作品は見たことがないけどそれを論じた文章は読んだ」という映画が山ほどあります)。


 なので、読者の方で、「環珠格格」論を知っておられる方、あるいは、「オレは「環珠格格」をこう見た・こう読み込んだ」というのがおありの方(但し、「小燕子がカワイイ!!このドラマは小燕子さえ見てればイイ!!」とかいう、思い入れタップリのものは除きます)、ぜひご一報を!!後者の場合は、その方の読みの“著作権”(とでもいうのかしら。あるいは、オリジナリティ?)は十分尊重しつつ、市民講座で(のみ)使わせていただきます。

 でも、「環珠格格」のあたりから(もっと前からも?)大量生産されている清朝宮廷秘史モノ(ととりあえず命名)と、日本の大奥モノとの比較なんてのも面白そうですよね。夢は広がる。