ブログ論と何曜日?

 ブログをやっている人(やっていない人も?)には、その人なりの「ここまで明かしてOK」レベルがあるように思います。

    1. そもそもブログなどやらない。
    2. ブログをやっているが素性は明かさない。
    3. 素性は明かすが自分の顔写真は載せない。←僕はコレ。
    4. 素性も顔写真も全部晒す。

で、こういう個人的な「OKレベル」には、根拠なんて何にもないですよね。そりゃ個人的な、僕的な理由はあります。「別に身分がバレても困らないから明かす。でも自分はイケメンでもなんでもないので、顔を出すのは恥ずかしい」という。でも、これを他人に押しつけるのは困難というか無理。素性を明かさない人に「明かすべきだよ!その方がいいよ!」と説き伏せる、なんていうのはナンセンスです。
ブロガーの中には「実名を出している」というのでやたらに威張る、「オレは自分の言説に責任を持っているんだ」的な優越感を勝手に持っている人がいますが(こないだ祭りになったO川さんとか)、これはもちろんまったく根拠のないことではないとも思いますが、とはいえ別にそこまで威張れるものでもない、とも思います。名乗りたきゃ名乗ればいいし、いやなら匿名でいいじゃん。
こんなことからも、「プライバシー」みたいなのに対する考え方は、人によってさまざまなんだろうなあ、と思うのでありました。

 また、先日「情報処理」の授業でブログやHPの作り方を教えた時。ふと思ったのですが、ブログやHPって、べつに「作らなきゃいけないもの」でも、「作った方がいいもの」ですらありません。「作りたい人は、どうぞご勝手に」の世界です。
 普通は、例えばどんな学問でも、「知らないよりは、知っていた方がいい」というのが意義付けの軸になっていると思うのですが、ブログは、はたして「作らないよりは、作った方がいい」ものなのか。それとも、「とりあえずは、作り方だけでも知っていた方がいい」ということなのか。
 そんなこんなで、教えづらいことこの上ありませんでした。一応「情報発信は大切」みたいなのを基礎に、意義づけしたのですが。これって果たしてどの程度有効なのか。「個人的な事柄や感想を、不特定多数の人に読んでもらうこと」にどれだけの意味があるのか。ちょっと疑問です。


 まったく話は変わりますが、今日は「小泉が靖国参拝してから初めての週末」ということで、反日デモへの警戒が強まっている、とのことです。
 チャカすつもりはそんなにないのですが、こういうライフスタイルって、ちょっとハイソな感じがしますね。「ウィークデイは会社で働いて、週末はデモに行くのが、今風」みたいで。春先のデモ報道でも、「デモに参加しながら、家では日本の電化製品に囲まれて生活する、SE」なんかが、やや悪意に満ちた感じで報道されていました。でも、まあこれは、実際の姿なんでしょう。これまた煽りではなしに。

 中国には限らないのかもしれませんが、週末に休めるというライフ・スタイルは、これはやはり中流以上のものでしょう。中国留学中には警備の人とか食堂の従業員とか掃除のおばちゃんとか、「いつ休めるんだろう、休んでいるんだろう」というくらい、毎日毎日働いている人たちがいっぱいいました。そういう人たちから見れば、「週末にはデモ」みたいな生活は、さぞかし眩しいものとして映っているのかも、と、不謹慎にも考えたのでありました。

 で、これも暇があったらやってみたいと思っているのは、「曜日ごとの、大事件発生の数」。「土曜日は雨が多い」というのは有名ですが、たとえば中国で、五四は何曜日に起こったのか、とか、そういうのを調べられないものか、と思って。これで五四が週末だったら、「五四は、やっぱり一部の有閑階級によって興されたものだったのだ」という傍証になるかもしれません。ま、当時の新聞読めばすぐ分かりますが。