楽しい老後

中国にいると、「祖父母が孫と遊んだりどこかに行ったり」という光景は、ごく普通です。

先日、こちらの先生と話してたら、「もうすぐ定年が65になりそうなんだけど、そんなに働きたくないわ」と言ってました。

これ、いつも彼我の違いに気付かされます。日本の場合、定年が伸びたほうがいいと考える人のほうが、多いでしょうね。

もちろんそれは、「働きたい」というよりは、「老後への不安」からでしょう。日本じゃ今どき、よっぽどいい境遇でもないと、「老後はのんびり安泰」なんてことはありえません。どうせ年金は減らされる一方。なので少しでも長く働き続けないと、という不安感の賜物。

一方中国も、老後の不安がないことはないと思うのですが、今のところ、「もっと働きたい」という声、あまり聞こえてこないんですよね。

これもよくいわれるように、こっちの老人、楽しそうです。踊りやら将棋やら何やら、いろんな集まりがあって、それぞれ思い思いに楽しんでいる。もちろん、寂しく暮らす老人がいないわけではないのでしょうが、全面に出ているのは「楽しい老後」のイメージです。

一方日本の老後は「独居老人」のイメージ。先日も60すぎの同僚と話していて、「オレ、定年になったら、何すればいいんだろう…」とポツリとつぶやいていたものでした。私もまさにそう。ほぼ一日ネット。たまにイオンモールに行ってフラフラする。楽しいイメージなど微塵も湧いてきません。


そんなこんなで、今暮らしてて楽しいのは、圧倒的に中国だよなあと。それがいいすぎであれば、「同じ職業・生活レベルであれば、圧倒的に中国のほうが楽しい」でもいいです。いやほんと、こっちの大学の先生、みんな楽しそうで、なんだか辛くなってきます。