ボランティア

私、このブログでもさんざん書いているように、「私は/この人は、なぜこれをやるのか」にものすごく興味のある人間です。

子育てを始めて思いましたが、育児ってまさに、「何のためにやるのかわからない行為」ですわ。

何の報酬もない。「赤ちゃんの笑顔がうれしい」みたいな精神論のみ。あるいはステータスか。「子供を産んで育てて、初めて人間として一人前になれる」みたいな与太話とかもあるかな。

これ、中国だったら、わかるのです。中国では基本、子供を育てるのは「自分の老後のため」です。年金などが整備されていない中国では、老後の面倒は子供に見てもらわなければならない場合が多い。なので子育てをがんばって、一人前に稼げるようにしなきゃ、というインセンティブが働く。

でも日本では、幸か不幸か、そういうのってないですよね。「老後の面倒を見てもらうために子を産み、育てている」なんて人、相当少ないんじゃないでしょうか。

だと、じゃあ何で子供を産んで育てるの?ということになる。


そんな状況じゃ、そりゃ少子化にもなるわ、と思うです。これ、別に政府の政策がとか、そんなレベルじゃない。子育てをする「意味」が見いだせない。仮に「子育て費用を全額国が負担する」となっても、それで出生率が劇的に上がるとは思えません。「お金は払うから外で一日中立っててくれ」みたいな仕事に人が殺到するか、という話。


そういうと「子育てをそんな風に考える人に子育てをする資格はない」といわれるかもしれませんし実際資格はないのかもしれません。でも、単純に不思議だよなあと思うです。今度子育てをしている方々に「何のためですか」と聞いて回りたいくらい。