社会のコスト

結局、家を買うことになりまして。

で、不動産の手続きからローンから引っ越しから、全て基本業者にいわれるがママ。

こういうの、例えば中国では、考えられないと思います。「なにその“業者にいわれるがママ”って??!!」と。
完全な「騙されるフラグ」です。高く売りつけられるか、不良品を売りつけられるか。

このコストをどう見積もるか、でしょうね。


人によっては、「日本人は他人を信用しすぎ。なんでも人任せ。」「中国人みたいに、さまざまな手段やコネを使って自分で何とかする、というたくましさがない」とか、いいそうです。

でもねえ、他人を疑うことで発生するコストって、相当なものだと思うのですよ。

例えば、引越し。今回、某A社にお任せ。相見積もりも取らず。面倒だし時間もないので。

相見積もりをとった方が、若干安くはなるかもしれません。でも、例えば法外な値段をふっかけられるとか、そういうのは、まずないでしょう。

もちろん大手だから100%安心なわけではないですが、「騙される」「カモにされる」みたいなのは、まあ考えないですむ。

これは、オレみたいなボンヤリした、お人好しの人間には、大変助かります。いちいち疑ってコストや精力をかけてリスク回避して…なんて考えただけでゾッとします。

家もそう。一回見ただけで決めましたが、これまた中国では考えられないでしょう(投資用ならあるのかもしれませんが)。欠陥住宅を売りつけられる、みたいなリスク、これももちろんゼロではないにしろ、気をつけないとやられる、とまでは多くない、たぶん。


中国だと「欠陥住宅ネタ」「カネ払ったのに業者がトンズラしたネタ」は、テレビ番組の定番です。それを散々見てきた直後だったので、業者にいわれるがママができる環境が、心底ありがたいと思うのでした。