歳を取ると。

歳を取ったなあ、と感じること、いろいろありますが、その一つは、「すべてが既知になる」でしょうね。

何を読んでも、何を見ても、「これってあれね」と結びつけてしまう。もちろんそれは経験という意味ではプラスに評価できるのでしょうが、でも「なにこれ??」というドキドキ感は、まったくなくなってしまっています。

で、最近思ったのが、顔も、なんですよね。学生の顔とか、あるいは初めて合った人の顔を見ると、「この顔、この人の系統だよな」と、既知の顔と結びつけてしまう癖がついています。「あいつがこういう性格だから、こいつもそうなんだろう」という、勝手な先入観付きで。

なんかいろいろまずいですが、もう仕方なし。こうやって老いていくんでしょう。そして死ぬ頃には全てが無にして一の境地に至る、と。