普通の人々

留学生に携わっていると、この階層、徐々に変化してきている気がします。

オレが学生−院生の時はもちろん、ちょっと前まで、中国から日本に留学に来るって、それなりに大変なことだったと思うのですよ。やっぱり、何か思い詰めたものがあった。「勉強する」にせよ「バイトして金を稼ぐ」にせよ、はっきりした目的があった。

ところが今は。留学生、なんか全然普通なんですよ。なんか流れに乗って留学に来ちゃいました。何やりたいとか別にないです。みたく。

こういうのを見ていると、徐々に「日本人化」しているのかなあ、と思います。オレが中国に留学していた時、「この人、何しに中国に留学に来ているんだろう」と不思議に思う日本人留学生、いっぱいいました。授業に出るでもなく、中国人と触れあうでもなく、日本人同士でつるんで部屋でゲームしたりしてる人たち。まあ本人たちがそれでいいなら外野が口出すもんでもないけど、でもなんか見ていていい気分はしませんでしたが。


中国の若者も徐々にそうなりつつあり、留学なんて別にごく普通になりつつあるのかもしれません。それはダメなことではないようにも思うが、でもいいことでもないようにも思うし。複雑。