珍道中

母方の祖母が亡くなって、実家に帰ってきました。99歳。

その話を療養中の父(祖母からすると義理の息子)にしたら、「あれ、ばあちゃんは、2年前に亡くなったんじゃなかったっけ…」とのこと。

まあ少々呆け気味なので「うんそうだねえ」と適当に相づち打って、いざ葬式へ。

そしたら死んだ祖母もオレのことをいつも「deseanちゃんは津波で流されたんだってねえ。可哀想にねえ。」といっていたんだそうです。

ここ数年は施設に入っていたし、おれも最後に会ったのは3年ぐらい前。行っても「この人誰だろ?」的にボンヤリされるので、なおさら行く気もなくなるという悪循環でした。

弔問客も親族以外は片手で収まるほど。そりゃ、友達もほとんど亡くなっているだろうし、存命でもお葬式に来られる状態じゃない場合が多いだろうし。

親族も、息子娘たち(すなわちオレのカーチャンや叔父さん叔母さんたち)も相当年老いていて、死亡診断書がなくなったと大騒ぎしたら棺桶の中にピラッと入っていたりとか。

なんか、長生き社会の一面を見た気がして、ややブルーになって帰ってきました。まあそりゃ葬式に出てハッピーになって帰ってくる人はいないでしょうが。