不信任

今期から教員相互派遣で来られた中国の先生をいろいろとご案内。

オレ「1回目の授業は、学生もどうせ教科書買ってないし、早めに終わらせていいですよ。」

先生「そうですか。わかりました。」

オレ「まあ2回目以降も時間キッチリじゃなくてもかまいません。キリのいいところで終わらせていただければ。」

先生「えっ、そうなんですか?中国だと、必ず時間いっぱいやらないとダメなんです。」


さらに事務室にご案内。

オレ「このロッカーから教室のプロジェクターの鍵を持っていってください。」

先生「ええと、何か貸し出しのサインとかは要らないんですか?」

オレ「いえいえ。要らないんですよ。終わったら返していただければ。で、先生は常勤扱いなので、出勤簿とかもないです。」

先生「えっ、そうなんですか?授業が終わったらサインをするとかも、ないんですか?」

オレ「いえいえ。要らないんです…」


別に日本人はズルをしないとか中国人は隙あらばサボるとか、そういうことはないと思うのですが、システムや思考回路に埋め込まれた「人間不信」というのは、あるんだなあと思った次第です。


そういえば、うちの学校は公用車をウェブで予約するシステムなのですが、中国人のお客さんに、「そんなことしたら、ずっと借りっぱなしにするヤツが出てくるだろ?」といわれて回答に窮したこともありました。「日本人はそんなことしません!」というのもなんか違う気がするし。