ああ卒業論文

この時期、うちの学校では卒論の季節です。

理系の人とか、中国の人とか、日本の人文系の「卒論文化」に驚くようですね。

つまりは、「なにそんなにリキ入れちゃってんの?」という。

毎年のように、1分出すのが遅れたのどうので大騒ぎ。コピペが出たの出ないのでも大騒ぎ。出したあとは感極まって泣き崩れる学生も、いるとかいないとか。

なんかよくわかんない、という反応が返ってきたりします。

まあ別にいいんです。うちらはそういうもんだし。


さて、卒論指導、毎年新たな発見があるですよ。

今年思ったのは、「どう削らせるか」。

ある学生さんの卒論、まあ一生懸命調べてきて、それを書いてきた。

で、読むと、論旨がどうも今ひとつよく不明、な気がする。ストーリーが今ひとつスッと入ってこない。

でもせっかく調べてきたのだからと、その部分を一生懸命活かす方向であれこれ指導してきたのですが。

昨日ようやく気づきました。その部分があるからいけないのだと。つまりはその部分をごっそり削ればいいのだと。

でも、提出は明日。もう遅いですね。今さら「この章を全部削除しなさい」ともいえず。


というわけで一つ学びました。「削らせる力」が大事だと。