商売っ気

ベトナムに行ってなによりも面喰ったのは、商売っ気のなさ。

中国だと、例えば屋台とか食堂に行って、目の前でうろうろしていると、「ほら、何元だ、安いよ」とか「ほら、うちの店で食ってきな」とかうるさいほど客引きされ、それが後押しとなって、買ったり食ったりすることができます。

ところがベトナムは、そういう客引きが、ほとんどない。屋台の前を物欲しそうにうろうろしても、完全に知らんぷり。そうされると、こっちも注文するタイミングを逸し、結局素通り、ということの繰り返し。結局、ケンタッキーとかドミノピザとか、そんなとこでばかり食っていました。

街を歩いていても、「バイク?」と声はかけられますが、「いらない」というと、すぐさま引き下がります。なんともあっさり。

とくに女性の愛想の無さは凄まじい。ホテル(というかなぜか海軍のゲストハウス。1泊1200円)のフロントの女性に、いくらにこやかに「ハロー」と挨拶しても、本当に知らんぷり。隣にいる海軍のにいちゃん(門番役なんでしょうか)はそれなりの反応をしてくれるのに。

こっちで働いている日本人も、「ベトナム人は、あまり他人と目を合わさない」と言っていて、なるほどと思ったです。