中華料理というプロトコル
上海最後の夜は後輩と火鍋へ。
しかし、よく思うのですが、中華料理というのは、国内どこでも、というより世界中どこでも、一緒ですよね。
そりゃ地方によって「四川は辛い」だの「上海は甘い」だのあるし、また「山東の料理は不味い」「北京の料理は脂っこくて食べられたもんじゃない」とかお互い言いあったりしていますが、基本はどこの土地でも、どこの店でも、びっくりするほど同じです。要は、麻婆豆腐があって、回鍋肉があって、水煮牛肉があって、辡肉面があって、揚州炒飯があって、みたいに。それに2,3品、「ご当地の名物」もしくは「その店の名物」が加わる程度。
これ、コックさんも楽でしょうね。一度料理を覚えれば、世界中どこに行っても、どんな店でも、通用する。
一方、日本の料理業界のことを詳しく知っているわけではありませんが、結構分離・特化している印象ですよね。西洋料理の人は西洋料理、日本料理の人は日本料理、という具合に。また、日本の居酒屋も、店によってメニューが全然違いますよね。客としては嬉しいですが、融通が利かないと言えば言えそう。
ということを、旅先に持ってきたこの本を読みながら思うのでした。
ものつくり敗戦―「匠の呪縛」が日本を衰退させる (日経プレミアシリーズ)
- 作者: 木村英紀
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/03/01
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オレは経験ないですが、ヨーロッパ、特に北のほうに行くと、中華料理がオアシスだ、とはよく聞きますし。あ、キルギスの中華料理もふつうに美味しかったです。