研究が進むと
昨日は中国四国地区のローカル学会。今まで1度しか出たことがなかったのですが、うちが当番校だったので、お手伝い。
しかし、今さらながらですが、研究って細分化が進んでいますね。これ、本人(と指導教員?)以外誰が理解できるんだろう、という研究のオンパレードでした。
もちろん、悪いことではないです。まあ、必然でしょう。
でも、とくに院生さんの研究を見ていると、「もし、彼/彼女が大学で講義することになった時、しんどいだろうなあ」と余計なお世話で考えておりました。
自分自身のことも思い出します。オレ自身、いわゆるオーソドックスな「文学」の研究をしていなかったので、いざ、「中国文学史」の講義をすることになった時、すげー困った。
自分の研究をそのまま使ったら、受講生はみんなポカーン。
そりゃそうです。まさに、オレが昨日の学会発表を聞くようなもの。
なので、「普通の文学史」と「自分の研究」をどうつなげるか、について延々努力を重ね続けています。もちろん、まだまだ全然ダメ。あと10年ぐらいしたら、ですかね、まあまあの授業が出来るのは。
そんなわけで、いつもなら「勉強になった」といいたいところですが、勉強になる隙さえありませんでした。ちなみに、会場係だったうちの学生が「この発表だけ、辛うじて理解できました」と話していたのが、奇しくも、オレと一緒でした…