浅く広く/深く狭く

せっかくのGWだというのに風邪を引いて家でブラブラしております。

風邪を引いた原因はというと、先週末、とあるキャリア系科目の合宿があったのでした。そこが寒かった。


その合宿は、講師の方を招いて、「どうすれば大学生活を有意義に過ごせるか」についてレクチャーする、というもの。

もちろん、余計なお世話、という思いも、実は僕自身一方にはありますが、とはいえ、こういう科目が有害である、とも思えない。害がないならとりあえずやってみよう、というのがスタンスなので。


その合宿についてはまた機会があれば書きたいと思いますが(大変興味深いプログラムでした。もちろん、良い意味で)、参加者の学生がぽろっと漏らしたことばに、ちょいと引っかかりまして。

その学生は、自己紹介で、「高校までは英語・国語・社会みたいに科目が決まっていたけど、大学ではそういう垣根を超えた勉強がしてみたい」と言ったのでした。

なるほど、という思いと、う〜む、という思いと。


大学では、確かに英国社という区分はないけど、その分、「日本中世文学」「日本近代史」「イギリス社会史」「ドイツ財政学」みたいな、また別のジャンル分けがあるんですよね。もちろん、細かくはなったけど、「垣根を超えて」いるか、と聞かれると、微妙。むしろ、日本古代史・中世史・近世史・近代史・現代史を一まとめにしちゃう高校までの方が、垣根は超えている、とも言えるんじゃないか??


などという突っ込みはもちろんしませんでしたが、ちょいと考えさせられました。もちろん、今の研究では学際というのが流行、どころか必須項目になりつつありますが、それがどのくらい有効か、というと、やや心許ないですし。