起こってから

アメリカ社会、といってもオレがおもに見ているのはアメスポ社会ですが、「何か問題が起きる」「何か問題を起こす」ことを、すでに前提に織り込んでいるんですよね。

たとえば選手の薬物検査は陽性3回目でアウトとか、殺人に関与したとされても司法取引でセーフとか。選手が問題を一定の確率で起こすのは前提で、「ま、3回目かな、アウトにするのは」と、冷徹に計算している。甘いといえば甘いんですよ。とはいえ、何かが起こっても、パニックにはならずにすむ。


一方……まあ、もう言わんとしていることはお分かりだと思いますが、日本社会は、「何も問題が起こらないこと」「何も問題を起こさないこと」を前提に社会を組み立てているんだなあと、思い知ったですよ。なので問題発生自体は、本当に少ないんです。ただし、いったん問題が起こると、途端にパニック・ヒステリックになってしまう。


どっちの社会がいいんでしょうねえ。わからん。