文字は裏切らない

今日は1年1度のお仕事。

たまたま一緒になった方はバリバリのフィールド系(日本限定ではありますが)。間違いなく、部屋で椅子に座っているよりは、外に飛び出していくタイプ。


でも、フィールドをする人たちって、独特の“臭い”がありますよね。

決して、「いい人」という範疇ではないんですよ。むしろ、ちょっとこの人どうだろう、というのも少なくない。でも共通している(と思う)のは、たぶん、「人間に対する絶対的な信頼」とでも言うべきもの、です。もっとわかりやすく言うと、「裏表がない」。

つまり、「この人、口ではこう言っているけど、本音では何を考えているんだろう」みたいなことをつねにクヨクヨと考えるタイプ−−まあオレですが−−とは対極にある。


一方、人文系では多くを占める書斎派は、大げさに言えば、たぶん、人そのものよりも文字の方を信頼しているんですよ。生身の人間は裏で何考えているか分からない。その点、文字は、裏切らない。いつも同じ姿で、自分と対峙してくれる。


オレも、今までいろんな人に手ひどく裏切られてきたしなあ……ということは全くないので、この疑り深い性質は、生まれつきなんでしょう。とはいえ、生身の人間より、文字を相手にする方が得意、なのは確かです。まあいいです。このまま一生、文字の世界で生きていきます。