プレゼン力

この時期は、アメスポがいろいろ佳境に入っていて、なかなか勉強もブログもする暇がありません。

特に今は、カレッジ・フットボールの大詰め。Oregon-Auburn でそのまま行くのか、それとも TCU がまくるのか、ワクワクする毎日です。TCU はマスコットのカエルが可愛くてTシャツまで買っているので、ぜひ National Championship Game 出場を!と盛り上がっているところです。

というわけでいろいろアメスポニュースを見ているのですが、いつも驚かされるのが、向こうの大学生のプレゼン力。


例えば、AuburnのQB、Cam Newton。彼はFlorida−Texasのコミュニティ・カレッジ−Auburnと大学を渡り歩いたわけですが、Auburnに転校する際、父親が他の大学に対して、「お前の大学に行ってほしかったらカネよこせ」と金銭を要求した疑惑がもたれております(もちろん、やったのは父親ですが)。それ以外にも、Florida時代のテスト不正疑惑とか、まあ問題ありまくりの若者。

で、ニュースのインタビューでそれらの疑惑に答えるわけですが、その応対のまあ堂々としていること。私は潔白であり、それらのネガティブな報道にはプレーで答えていきたい、と、まあ100店満点といえる対応ぶりです。

また、先日、全勝だったBoise St.が、これを決めれば勝利、という場面でキッカーが2連続で外してしまい、負け。何年間にも渡るチャンピオンシップゲーム出場の夢が霧散してしまいました。

で、昨日のニュースではその外したキッカーがインタビューに答えていましたが、これまた見事な受け答え。プレーの前にいろいろ考えてしまった、これは私のミスだ、しかしもう時間を戻すことはできない、と、これまた100店満点。


こういうのを見りたびに思うですが、プレゼン力が、日米では桁違いだというのを痛感させられます。説明力といってもいいや。「自分はこう考えてこういうふうに行動した、その結果はこうであり、それについてこう思う」というのを表現する能力。

いやもちろん、「アメリカ人のすべてがこういう能力に長けている」というわけではありません。しかししかし、日本の大学生の、はたしてどれだけが、ここまでのプレゼン力を持ち合わせているでしょう。あるいは、日本のスポーツ選手のはたしてどれだけが、でもそう。オレ、日本のスポーツもよく見ますが、選手のインタビューがなによりつまらん。ほとんど何も言わないか、言うとわざとらしく笑いをとろうとする(そしてほとんどにおいて聞いている方を白けさせる)か、どっちか。


やっぱ日本に足りないのはプレゼン力だぜ、とインタビュー見るたびに思います。