教育の目的

しかし今さらながら思いますが、教育、特に大学教育って、難しいですよねえ。ほんと今さらですが。


つまり「何のため」というのが、まったく明白じゃない。これが高校なら、例えば「1人でも多く有名大学に…」とか、ある程度明確な目的が設定可能です。でも大学はそうじゃない。もちろん、「良い人間を育てる」みたいな漠としたものはあるんでしょうし、その程度の漠としたものでいいんだよ、という意見もあるでしょうが、「じゃあ「良い人間」ってどんな人?」という問いに明確な答えはない。いや、教育関係者ごとには明確な答えはあるんでしょうが(オレもある程度はあります)、それがあまりにもバラバラ。摺り合わせのしようもないほどです。当然やり方も、目指すところも全然違う。

これが例えば民間企業だったら、目的は、まあ「少しでも利益を上げる」ことに尽きるわけです。ハッキリしすぎ。その軸に沿って、これはいいとかあれはダメとか、判断可能です。でも大学はねえ……何を元に、「これはいい、あれはダメ」を決めればいいのか……


最近、職場で、いろいろ立場の異なる人たちの会議に出たり話を聞いたりして、そのあまりのバラバラ具合に、ちょっとクラクラしているところでして。

オレがここで採りうる戦略としては、例えば「教育とかそんなのは二の次にして、ひたすら研究頑張る」とかもあるんでしょうが、そこに逃げたくはないんですよね……まあ逃げではないのかもしれんけど……