真相

今日はめちゃくちゃ内輪のネタです。

先日、研究会をやりました。そん時、「中国文学業界にも、歴史業界みたいに、いろんな研究会ができればいいのにネー」みたいな話になりました。

たしかに、中国史、とくに近現代史って、いろ〜んな研究会が山ほどあるんですよ。地域史もあれば、社会史や経済史、外交史、衛生史みたいなのもあれば。で、それぞれがいくつかの研究会を掛け持ちしながら、網の目のようなネットワークが広がっている。

いっぽう、研究者の数でいえばそんなに負けてはいないであろう文学は、あんまりというかほとんど聞かないんですねこれが。


理由はいろいろあって、たとえば「文学研究者は個人プレーを好む人が多い」というのもあるのかもしれません。でも、もう一つの理由として、「文学研究者は、語学の教員をやっている場合が多く、必然的にコマ数が増え、ゆえに忙しくて研究会をやっている暇がない」というのもあるんじゃないかと思うようになってきました。

オレは今語学は週2コマなので全然たいしたことないですが、非常勤とか、私大なんかだと、週10コマ以上とか普通じゃないですかね。それだと授業期間中は授業−授業準備だけでもう目一杯でしょう。

そこいくと歴史は、週3,4コマとかそんなもんじゃないですかね。非常勤や大学院入れてもせいぜい6,7コマとか。


もちろん、語学の非常勤とか、お金的にはとってもありがたいしオレも院生時代は本当に助かりました。ほんで歴史や哲学やってる同級生には「いいよなー文学は非常勤があって」とうらやましがられたものです。

でも、その副作用として、「研究ができない」という事態になっている、ように思います。まあ、だからどうするべきだというわけではないのですが。