類は友を呼ぶ

どの作家を研究していますか?と聞かれたら、まあある作家の名を答えるのですが。

でも、正直自分でも、この作家になぜ引っかかるのか、よくわからなかったんですよ。作品も別に面白くないし、生き方にも全然共鳴できないし。
でもなぜか、不思議と引っかかる。まあ他に面白そうな作家もいないし、という消去法もありましたが。で細々と研究を続けてきたのです。

今、彼に関するものを書いていて、「なぜ」が、ようやくわかりました。「世界」や「社会」の捉え方が、オレとものすごくよく似ているんです。一言でいえば、超のつく「相対主義」。
で、そうやって見てみると、生き方も、なんか自分を見ているような気がしてきました。ああたしかに、こういう場面では、こういう行動を取るよな、という。
世間的には全然褒められた選択肢じゃないんですよ。オレも他人事としてみれば、腹立ちます。でも、自分がもし、同じ立場におかれたら、同じことやっちゃうだろうな、たぶん。


今になって気づくなよ、という感じですが。