初めての

初めての共訳本が出ました。


王元化著作集 第3卷 九十年代の反思録

王元化著作集 第3卷 九十年代の反思録


これは、現代中国思想界を語る上で欠かせない王元化氏の貴重な言説を集めた珠玉の1冊です……とでも書けばカコイイのでしょうが、翻訳の依頼が来たのが10年以上前、ちょうど中国に留学中のことでした、たしか。しかも依頼はヒョッコリ来た、という表現がぴったり(たまたま企画に携わっていた先生が僕の先生だった、という感じ)、そして1年ぐらいして原稿を渡しました。で、その先生からの年賀状では「あの翻訳はもうすぐ出るようです」という文言が書かれ続け、いつしか翻訳したというその事実すら忘れかけていた今日この頃、これまたヒョッコリと本が出版社から届けられたのでした。

まあ正直この本、日本で1万2千円出してお買いあげくださる方がいるとは思えませんが(少なくとも個人では)、図書館で見かけたら、DeSeanのことを思い出してください。なんて。


しかしamazonもまったくやる気ナシ。「録」ぐらい漢字で書けっちゅうに。