シャッフル

今日の午前中はこの本を。



10年以上前の本ですが、僕のような素人には、本当に勉強になりました。脳がシャッフルされる感じ。


しかしこの本の中で著者は「トンデモ経済学」、たとえば「国際競争力」とか「貿易黒字をどんどん増やせ」みたいな「戦略的貿易論」、を口を酸っぱくして否定しているわけですが、なかなかいなくならない、どころか、この10数年ほどで、社会の「トンデモ経済学」度はますます酷くなっている感さえありますね。

時代を反映して、この本ではもっぱら「日中貿易摩擦」がテーマとなっていますが、今現在も、日本を中国に置き換えて、同じようなことが言われ続けています。


ちなみに、この本では、中国についてはたぶんまったく触れられておりません。今、同じテーマで本を書いたら、話題の中心は間違いなく中国だろうに。あらためて、この10年の「激変」を、思わずにはいられません。