シャッフル
今日の午前中はこの本を。
経済対立は誰が起こすのか―国際経済学の正しい使い方 (ちくま新書)
- 作者: 野口旭
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1998/01
- メディア: 新書
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10年以上前の本ですが、僕のような素人には、本当に勉強になりました。脳がシャッフルされる感じ。
しかしこの本の中で著者は「トンデモ経済学」、たとえば「国際競争力」とか「貿易黒字をどんどん増やせ」みたいな「戦略的貿易論」、を口を酸っぱくして否定しているわけですが、なかなかいなくならない、どころか、この10数年ほどで、社会の「トンデモ経済学」度はますます酷くなっている感さえありますね。
時代を反映して、この本ではもっぱら「日中貿易摩擦」がテーマとなっていますが、今現在も、日本を中国に置き換えて、同じようなことが言われ続けています。
ちなみに、この本では、中国についてはたぶんまったく触れられておりません。今、同じテーマで本を書いたら、話題の中心は間違いなく中国だろうに。あらためて、この10年の「激変」を、思わずにはいられません。