身分証明

先日中国人ご一行を泊めたホテルから電話。何かと思ったら、学生の一人が身分証明書(原文は「居民身份証」)を忘れていった、とのこと。さっそく送ってもらいました。

中国において、身分証はさまざまな場面で必要になります(たぶん)。この学生、ちゃんと帰れたのか、と心配になって先方に連絡すると、ひとまず帰れたが、再発行は難しいので、やはり送ってほしいとのこと。月曜にも郵送しないと。


しかし改めて思いましたが、中国では子どもの頃から身分証というものが存在し、それを常に携帯しているわけです。

つまり、「自分が何者か」、自分が漢族で、そして何より中華人民共和国の国民だというアイデンティティの、その象徴である身分証と共に生きている、というわけです。

けっこうすごいことですよね。


よく言われることですが、「自分は(ほかのなに人でもなく)日本人だ」と初めて感じるのは、往々にして、パスポートを持って、外国に行った時です。オレは22歳の時か。

もし、日本人としてのアイデンティティを子どもに植え付けたいのなら、「身分証を発行する」というのは、けっこういい手段かもしれませんね。