素晴らしき民衆反乱史野郎
週末は小さな研究会に出ていました。
今回の発表は、中国民衆反乱史について。
プロパーではないので変なまとめかもしれませんが、中国史研究においては、中国共産党の公式見解にそって、長らく民衆反乱史こそが主流でした。
しかし、90年代以降でしょうか、社会史・システム史(って用語あるか?)的なものが取って代わるようになってきました。
いうまでもなく、前者は動的、後者は静的なものです。
後者においては、「中国とは、こういう社会システムで動いているのだ」みたいな論じかたになる。
実は僕も、こっちのほうが好きです。
でもそれだと、結局のところ、エッセンシャリズムに陥りがちになっちゃうんですよね。中国特殊論と紙一重。
「何千年も変わらぬ中国人の心性」みたいに。
でも、社会は、動いている(部分もある)。
特に中国は、いうまでもなく、王朝がめまぐるしく交代してきた歴史を持ちます。このダイナミズムを捉えずして、中国が語れるだろうか。
……と発表者は熱く語っていたのでした。いや、なるほどと思ったですよ。オレも反乱史、やりたくなりました。自分で反乱起こすのはパスだけど。