子供用の本

「子供用の本」(中学生向けとか高校生向けとか大学生向けとかも)っていう考え方、あんまり好きじゃありません。

「子供にはこの程度の知識でいいだろ」という大人目線が好きじゃないんです。本当に良い本だったら、子供だろうが読むべきです。もちろん、理解できないとかはあるでしょう。でもそれはそれ。「あなたは何歳だからここまでの知識で十分」って限定する必要・権利が、どこにあるでしょう。


と思ってはいるのですが…


うちの生協では(たいていどこもそうでしょうが)、「(学生に)お薦めの本」コーナーがあります。

そこに、「貧困大国アメリカ」が、長いこと平積みにされています。

う〜ん…


いや、悪くない本だと思いますよ、さっと読んだだけだけど。

でも、大学生に読ませる本かなあ…

「なーんだ、アメリカって、ロクでもない国じゃん、やっぱ日本が一番」みたいな感想、持っちゃったりしないかなあ…


なんというか、ある対象に対して「ネガティブなイメージから入る」のって、不幸なことじゃないか、と思ったりするんですよ。

行きもしないうちから「アメリカはダメな国だ」と思ったりする、あるいは、全く世界を見ないうちから、「グローバリズムは人を不幸にする」という結論に達しちゃう、みたいなの。

行って、あるいはいろいろ調べて、その結果、「ダメな国だと思う」のは、もちろんかまいません。

でも若いうちは、ひとまず「何でも見てみよう、食ってみよう」という姿勢が、大事だと思うんですけどね。


…いや、オレも、見事なくらいに大人目線ですね。

でも「若いうちは」と書きましたけど、いい歳してもこういう姿勢は大事だと思いますよ。もちろんオレ自身も。