タイミング

人文系の場合、「論文を書くタイミング」って、難しいですよね。

だって、テーマの広がりなんて、本来際限がないわけです。○○という作家について書くとしても、全集読むのは当然として、彼が影響を受けた人物、あるいは当時の時代背景、あるいは彼における何々という概念がその後にもたらした影響、とかやっていったら、本当に終わりはありません。

しかしそうも言ってられないので、いつどの時点かで、切り上げなくてはならない。そう考えると、論文を書くとは、何を書くか、ではなく、どこまで書くか、あるいは、何を書かないか、を決める作業、といってもいいかもしれません。


……とか偉そうに言い訳を。今書いているヤツ、本当に、書かない/書けないことが多すぎ。書いたのはまさに氷山の一角です。