オレたち、道踏み間違えたの……?
すなふきんさん経由。
そして21世紀、今、私たちは世界有数の経済大国を成し遂げながら戸惑っている。老いも若きも将来への不安に脅え、心豊かではない。幸せではないのだ。
一体、この国で何が起きたのか? どこで道を踏み違えてしまったのだろうか?
戦後60年、私たちは経済を至上とし、効率と合理性に価値を求め過ぎたのではないか。世界一のスピードで走り、その早さの中で過去の時間を忘れ去り、優しさや弱者への思いやり、人間としての心のあり方を忘れてきたのでは無かろうか。
私たちは、もう一度勇気を持って踏みとどまり、そうしたものを発見し次代に手渡さねばならない。私たち、時代を生きてきた者の義務ではないだろうか。
今、私たちは日本で最も未来的な西和賀町の様相を映画化しようとしている。
西和賀町は沢内村と湯田村が合併して誕生した小さな町だが、「生命尊重の理念」を町是に掲げた、日本では希有の品格と哲学を持った町である。
私たちの仕事は、この町をしっかり見ること、人々に学ぶことだ。
そして出来上がった映画を、日本中の人達に見て貰うことだと思っている。
ううむ……
この映画自体は面白そうで、ぜひ見に行きたいのですが、ただ「豊かだけど、幸せではない」とか「経済至上主義の中で、道を踏み違えてしまった」とか、このステレオタイプはなんとかならんもんですかね……
そもそもこの映画を全国でロードショウ上映できるのも、経済発展のおかげ、ともいえるわけで……
でもこういう物言いは、左右や党派を問わず受けそうです。ちょっと年輩の先生が、朝の朝礼でさっそくネタにしそうなイメージ。