学生との距離感

教員によって、学生との距離の取り方は、違うんでしょうね、当然ながら。

僕は、どっちかというと、距離を置く方だと思います。

学生と飲みに行くことも、あまりありません。絶対に行かない、と決めているわけではないですが、自分からは言い出さない方です。

何か原則をこしらえているわけではないのですが、


僕の場合、人に対する好き嫌いが、けっこう激しい方です。

学生も例外ではありません。好きな学生/嫌いな学生は、かなりはっきり分かれます。

で、もし飲みに行くなら、そりゃお気に入りの学生とだけ行きたいです。

ふだんの授業では、もちろん全員に「公平に」接しますが、飲みに行く時ぐらいは、まあ楽しく過ごしたいですしね。どうせカネもよけいに払うんだし。


ただいっぽうで、僕自身、そういう依怙贔屓に、実はけっこう敏感です。

オレ、どうも昔から、先生に可愛がられるタイプじゃなかったんですよ。まあたぶんに被害妄想も混じっているのは分かっているんですが。

なので、自分の学生には、そういうことはしたくない、という思いがあるのです。「己の欲せざるところ……」というヤツで。


で、「学生の好き嫌いがはっきりしている」と「学生の依怙贔屓はしたくない」という二つの感情を折衷して、「学生とは距離を置く/あまり飲みには行かない」という風にしているんだと思います。たぶん。


……と自分で書いてて、こういうのって、まるで公務員みたいな「恵まれている人」(なのか?)を引きずり下ろそうとする、みたいな、「下に合わせる」思考ですね。

本当は「上に合わせる」、つまり「みんなを飲みに連れて行く」ことができればいいんでしょうが……そこまで人間ができていないもので……