議論は続くよ

疲れているとか偉そうに書きましたが、本当はちょっとインターバルをおきたかっただけで、こういう抽象的な議論をああでもないこうでもないと続けるのは大好きですので、ふたたび。


http://d.hatena.ne.jp/surumeno13/20080411


僕の周り、あんまりベガルタファンっていないんですよね。楽天ファンはいるのですが。今度聞いてみます。


>話の始まりは「サポーターってチームに文句言うけどクレーマーとどう違うの?」


うん、そうでした。今でも、基本的には同じと、思っています。

ただ、「サポーターはお行儀が悪い」と文句をつけたのは、「電車の中で化粧をする女子高生はお行儀が悪い」と文句をつけるオヤジと同じレベルだったと思ってください。個人的にもそういう女子高生はなんだかなあと思いますが、しかしいっぽうで、「女の子はこうでなくては」みたいな脳内妄想を押し付けるオヤジ(オバサンも?)たちにも更なる嫌悪感を抱いているところがあって、そういうオヤジの神経を逆なでさせる意味で、もっとやれともいっぽうでは思っているのです。

サポについても、(これはこれで僕の脳内妄想かもしれませんが)従来の「あなた観る人、私観せる人」みたいな固定化した殻を破るという意味では、ああいう「騒ぎ」を、「もっとやれ!」と思わないでもないです。なんか二股かけてるみたいな意見ですが。

で、それを踏まえたうえで、「それがクレーム・クレーマーだとしても、いいんじゃない?」とも思います。自分が思い描いていた「商品」(こういう言い方はまた揉める原因になるかもしれませんが)に対して、「これはオレたちの望んでいたものとは違う」とクレームをつけるのは、当然の権利(なのかは微妙ですが、やってダメではないでしょう)です。「こんな試合やるなら、カネ返せ!」と騒ぐのだってべつに浅ましい行動とは思わんし、むしろチームとしては、こういう抗議のほうが、痛いんじゃないでしょうか。

ただ、その際、チーム・フロントが「いやなら見に来なくて結構」と言ったって、いいんじゃない?というところで、多分Jのサポーターの方々とは、意見が分かれるんでしょうね。ちなみに、サポ的には、「気に入らないならどうぞサポやめていただいてけっこうです」という反応は、アリなんでしょうか。仮にそういわれたら、どう返すんでしょうか。


で、「チームと一体」みたいに言っておきながら、結局やること/やれることは、吊るし上げかよ、みたいに揶揄したくなる気持ちも、実はあります。抗議したその瞬間、サポーターが消費者に変わっちゃう。というといいすぎかもしれませんが、結局行動的には、クレーマーと変わりないものになってしまうわけです。「わたし文句つける人、あなた文句つけられる人」という図式。そこだけ抜き出せば。


さて、「サポーター界隈ではそこからいろいろ有益な話が出ました」ということですが、実は僕、ほとんど自分のブログと半径数メートルで生きている人間でして、あんまり積極的に他のブログを見に行ったりはしていないので、どんな議論になっていたのか、またまとめていただけると、ありがたいとか思っている他人任せの人間です。


さて、サッカーとアメスポの違いですが、もちろん違いはあるしそれを挙げていくことも可能ですが、実はそれにはそんなに意味はないんじゃないか、と思っているところもありまして、それはまさに、「スポーツを見る(本当は「消費する」にしたい気もしますがその議論はまた別に、ということで)」という点で、サッカーもアメスポも、なんら変わりはない、と思っているからです。僕はアメスポが好きだから見ている。それだけ。アメスポ文化なんてどーでもいい。そういう点では、rajendraさんが言った「良いとか悪いとかではなく、ただ違うんだ」ということに、異議はないですが意味もそんなにないと思っていて、それは「seanとrajendraさんは違う人間だ」ということに、間違いはないにしろあんまし意味がないのと一緒です。そら違うのは当然です別人なんだから。


さてこれは、トラバをいただいていた、

http://d.hatena.ne.jp/kouta-kimimati/20080407/1207583022

こちらのエントリとも関わってきます。ちなみに、トラバをいただいていたのは当然分かっていたのですが、じつはブログのタイトルから、てっきりコテコテのサポーターの方、きっとオレを罵倒しているんだろう、と勝手に思い込んでいて、なのでちょっと拝見するのをためらっていたのです。気が小さいものですみません。よくまとめていただきありがとうございます。

う〜んただ……

「「Jリーグ」が「Jリーグ」としてあるためには、……、「サポーターの声援」が必要不可欠なのです」というところになると、やっぱりクビを傾げざるを得なくなってくるのです。

どうしても思ってしまうのは、どうして(Jリーグの?)サポーターの方々は、「サッカー(のサポーター)は、○○でなくてはならない」という言い方をするんだろう、したがるんだろう、ということです。べつに「じゃあサポは一人残らず、100%そう思っているのか?」みたいな子供のような反論をしようとは思いませんが、ただこういう「Jリーグは特別なんだ」みたいな思考は、「Jリーグは特別だ」と思い込みたい心理、から来ているような気がしてなりません。最初に欲望ありき、というか。そしてやはり、そこには、もちろんご本人たちは否定すると思いますが、やはりある種の優越感が、忍び込んでいる、と思われるのです。


もちろん、優越感を持つのは、「勝手」ではあります。しかしじゃあ何が違うの?と尋ねたとき、「それはサッカー文化/Jリーグ文化だから」という自家撞着的な答えしか、今のところは得られていない。ように思う。

何度も何度も言うように、オレを納得させる義務を、サポの皆さんが負っているわけではありません。ただ、(他のコメントにも書いたのですが)なにかと特別視されることの多いサッカーのサポーターの方々に、ほとんど脚光を浴びることのない(浴びたいわけではないですが)アメスポファンとして、「あんたら、なんぼのもんなの?」という下品な対抗意識が、むくむくと湧いてきた、ということなのでした。