中国人は大人??
一定以上の年齢の日本人中国プロパーは、よく「中国人は大人だ(それに対して日本人は小人だ)」という言い方をします。周恩来の言動なんかを例に出して。ぼくも、ある時期までは「そういうもんなのかなあ」と、無理にそう思い込もうとしていたものでした。
しかし、ある程度中国(人)に接してきた今となっては、「中国人は(少なくとも日本的な感覚では)小人だ」と、胸を張って言えます。ほんと、びっくりしますよ、「えっいい歳したオッサンがこんなことを……」と。
もちろん、「だから日本が上」とか「中国人は小人だから、南京事件もきっと捏z(ry」とかいうわけではありません。まあいいんですああいう人たちもいるということで。
で、この本。
- 作者: 相原茂
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/29
- メディア: 単行本
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最近いろいろあったこの著者。僕の感覚では、なんでもかんでも「中国人は大人」という世代よりは、もうちょっと下だと思っていたのですが……
なんでこう、「中国は大人、日本は小人」「中国式がイイ!日本式はダメ」的な言い方をしますかねえ。
例えばこんな具合。
中国では、お客が食べ切れないほど料理を出しますが、これは家庭ばかりでなく、レストランに客を招待するときもそうです。ホストとしての面子がありますから、一とおり注文して、さらに一、二品高そうなものを付け加えます。そうしないと落ち着かないようなのです。
それに対してわれわれはどうでしょうか。接待する客を目の前にして料理を注文するときでも、「こんなもんでいいかな」などと平気でいっています。お店の人だって、
「そうですね。召し上がってみて、足りなかったらまた注文されたらよいでしょう」
などとアドバイスしてくれますが、考えてみると、こんなおかしなセリフはありません。「もし足りなかったら」とは、暗に足りない可能性があることを示唆しているわけです。中国なら、こんなことをいうのは主人に対して失礼千万です。ですから、こういう場面に出くわした中国人は一様にびっくりします。(pp.97-98)
う〜ん、「考えてみると、こんなおかしなセリフはありません」というのですが、どう考えても、これのどこがおかしいのか分かりません。「中国人もビックリ」なのはいいとしても、だからどっちがおかしいとかおかしくないとか、そんなものじゃないでしょう。むしろ、中国に行って、どう見ても食べきれない料理の山を出されるたびに、いつも心を痛めますよ、いやしんぼの僕は。
まあこの手の本にマジレスするのはカコワルイことかもしれませんが、いまだに「中国人は大人」論、けっこう根強いのかも、と思いまして。