試験って

週末はセンター試験

まったく、くだらん制度だと思います。

(あ、誤解のないように言っておきますが、今の受験生の努力が「ムダだ」とか「バカバカしい」とかいって揶揄する意図はありませぬ)


この試験は(というか日本の試験自体)、「公平」がウリなわけです。全国何万会場一斉に、同じ問題を、同じ条件の下解かせます、という。このウリは、年々強まっているように思います。最近では、ある会場で1分早く終わった、というのが全国ニュースになるくらいですから。まあ、驚異的です。ラテン系とかあっちの大らかな国では絶対に不可能でしょう(偏見?)。

しかし、勝負は一発。

当日具合の悪くなった人だっているだろうし、たまたま相性の良い/悪い問題が出た人もいるだろうし。

まあ、宝くじみたいなもんです。

これで本当に「実力」を計れるんですかねえ(「実力」ってそもそも計らなければならないものなのか?という疑問は、今回は措くとして)。

スポーツだってそう。ワールドカップみたいな短期のトーナメントでは番狂わせが起きやすい。強いチームがたまたま相性の悪いチームに当たった、とか。まあスポーツなら「それもスポーツのうち」と割り切れるかもしれませんが、でもだから、各国リーグでは、まさに1年近い総当たりリーグ戦を経て、真の1位を決めるのです。


……そう、「公平」な試験、というのであれば、受験自体を、複数回にする、という(これ自体はよく言われる)ものにするのが一番だと思うのですがねえ。何回か受けて一番成績のよかったものを、とか、平均するでもいいや。それに高校での成績を入れてもいいし。もちろん、そのへんは、各校に任せて。


この手の提案自体はけっこう昔から言われているのですが、一向に改まる気配がありません(まあ、AOやら推薦やら、入試のバリエーションは増えてきた、とはいえるでしょうが)。


その要因はいろいろあるんでしょうが、一つ外せないのが、「現代日本科挙」であるセンター試験を絶対視させることで、教育における影響力を保ちたい、文科省の思惑、なんでしょうね。


ちなみにこのあたりについてはこの本を。

誰がバカをつくるのか?―「学力低下」の真相を探る

誰がバカをつくるのか?―「学力低下」の真相を探る


去年の「僕的今年の1冊」です。