「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)


もういろんな人が言及しているでしょうが、たいへんおもしろうございました。


細かいオタク的知識はちんぷんかんぷんなのですが、「なぜ」「なんのために」を考えるのが大好きな僕としては、「なんのために世界征服するの?」という問題設定がまさにツボでした。

「なんのために勉強するの?」とか「なんのために研究するの?」とか、いまだにけっこう考えちゃうんですよ。「オレ、なんのために、しこしこ中国の古新聞なんか読んでいるんだろう」と。おれ、本当にこういう作業、好きなのか? こういう研究って、社会のため・世の中のために、なるのか? お金のためなのか? お金のためだって、いいんだよ、本来は。でも、「お金のために研究している」って、なんかいいにくい雰囲気ってあるしなあ。


とかクヨクヨ考えるのですよ。この歳になっても。


そんな僕には、この本の記述がいちいち頷けました。岡田さんって、今までそんなに面白いとは思わなかったのですが、ちょっと見直しました(と偉そうに)。