これもダブスタ?

ここんとこの首相とその近辺の体たらくは、まあこれっぽっちも同情する気はありません。当たり前ですが。

ただその「批判のされ方」には、ちょっとした違和感を覚えております。


いろいろ見ていると、首相の政治家としての「経験不足」「能力不足」を批判している記事が多い。実際にそうなんだとは思います。


でも、それって、織り込み済みだったんじゃないの?

「経験がない」というその一点が、彼がそれなりに支持された理由じゃなかったの?


最近の選挙を見ていると、「政治の素人」ということが何よりも「売り」になる、ということは明白だと思います。以前はそのへんは「市民派」が独占していたんでしょうが、最近は「タレント議員」もそれに加わってます。

党人派でも官僚でもない、素人。仮に官僚出身であっても、「官僚の体質が嫌で、霞ヶ関を飛び出した」みたいなキャッチフレーズとともに語られる候補が、政治家としては優位に立っているのです。


素人であれば、手法にバタつきがあるのは当然です。でもそのへんは大目に見るのは、素人を支持したからには筋なんじゃないでしょうか。あるいは、「過去の詮索」なんかもしないのが、筋なんじゃないでしょうか。そりゃ、ヤンキー先生の「過去」を詮索していたら、一発アウトでしょうし。


まあ首相の場合、素人ではなかった、どころか、血筋があれなので、そういう意味で弁護をするのはいずれにせよ厳しいんでしょうが、でもそのへんのダブスタ、方や素人を求めつつ、一方で政治家の「(いろんな意味での)レベル」に対する要求がますます高まる、というのが、やや気になる、というか、自家中毒なんじゃない?と思ったりするのでした。