最近の若者

よく、「最近の若者は、おだてられ、甘やかされて育ってきたから、厳しい仕事には我慢できず、「自分らしい仕事」とか、夢みたいなことばかり言っている」というような言い方、目・耳にします。以前は「若者の味方」だった香山リカさんあたりも、こんなこと言っていたりね。

ただ、少なくとも、僕の周りの「若者」を見ていると、本当かなあ、と思ってしまいます。


彼ら、良くも悪くも、ものすごく「現実的」です。例えばバンドやっているヤツらは結構いますが、誰も、この先それで食っていこう、などとは思っていない(ですよ、たぶん)。ダンスやっているヤツらもそう。みんな、「卒業したら、何らかの形で、本当はそんなにしたくもない仕事しなくちゃならない」と、もう諦観している。粛々とレールに乗っている。もちろん、レールに乗れないのもいて、それはそれでケアが必要なのでしょうが、少なくとも、「自分探し系」は、いないですねえ僕の周りには。


これが「地方(旧)国立」だからなのか、都会はもっと違うのか、分かりませんが。だから、「最近の若者」論には、別にオレが若者の味方だからというわけじゃなく、本当に乗れないんですよ。