アーキテクチャの誘惑

最近、ウェブ関係で、アーキテクチャがどうしたこうした、というのをよく見ます。で、人文系も慣れないカタカナ用語を使ってみたり。


いや、最近、大学やら学部やら学科やら、いろんな局面で、「改革」が行われているんですよ。

で、当然のごとく、上からの改革に、下は反対するわけです。


それはいいのですが、その際、下もほぼ必ず、「そういう改革ではなく、こういう改革の方が……」と、対案を提示するのですね。あんまり、「このままでいいんじゃない?」というのは、ないみたい。

先生方も、2人寄れば、「やっぱ、あそこは、こう改革しなければ……」と、自説を開陳するわけです。


そういうのを見たり聞いたりしていて思うのですが、やっぱ人間には、アーキテクチャを作りたい欲望って、あるんだな、と。

自分の手で規則を構築してみたい、思うように動かしてみたい、みたいな欲望。


別に大学だけじゃなく、いまや1億総改革の時代、なんかよく分からんし結果なんてどうでもいい、とにかく変えねば、の時代です。

それって、やっぱ、こういう欲望からきてるんでしょうかね。


偉そうに上から目線で語っておりますが、もちろん、オレにもありますよ、アーキテクチャの欲望。オレなら、まず真っ先に、こう変えるな……