反抗の効用

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070430/1177955798

こちらを読んで。


僕は昔から従順な人間で、「きまり」を守るのが当然だと思うしむしろそれを破ったりする方にストレスを感じてしまうわけですが*1、逆に「きまり」なるものをみると破らずにはおられない人もいるようで、まあそれはそれとしてそれなりには理解を示すようにはしております*2


しかし学校という場所は「きまり」の宝庫といってもよく、遅刻はするな授業中携帯はするな寝るなおしゃべりするな大声で騒ぐなタバコは決められたところで宿題はちゃんとしろ等々、ありとあらゆることががんじがらめに決められているわけです(まあ一般の会社でも似たようなものかもしれませんが)。


とすると、当然それを守らないヤツも出てくる。むしろ決まりを破り反抗的態度を見せることで仲間内の評判を勝ち取る、そんな風潮があることは分かりますし、従順な僕でも学生時代には多少経験があります。


教師として、そういう時はスルーするのではなく、普通に怒ってあげることが、妥当な振る舞いなのかもしれません。お約束ごととして。抑圧があるからこそ反抗に意味があるわけで、むしろ彼等の反抗心を伸ばしてあげるには、適度な抑圧は必要なんじゃないでしょうか。美味しいトマトを育てるのに、むしろ栄養を少な目にして、カラッカラの状態で育てた方がいい(とかなんかで読みました)のと一緒で。


変に理解を示して「授業中携帯でしゃべってもいいよおしゃべりもご自由に。そもそも学校なんか来なくて好きなことして遊んでてもいいよ単位はあげるから。」とか、「おお最近の若者は反抗的でたいへんよろしい。その調子でどんどん反抗したまえ。がっはっは」みたいな態度を取ることは、少年少女の発育にむしろ悪影響を及ぼすのではないか?と、半ば本気で思っております。

*1:学生時代、某先生に、「事務でこういう決まりだといわれたんですけど……」と報告したら、「なんでノコノコ帰ってくるんだ!お前は“それが決まりです”といわれたら何でも信じるのか!!そもそも権力というものは……」とかなんとかお説教を喰らったのを思い出します。いや、だって、決まりですもの、ねえ。

*2:もう一個エピソード。中国に資料調査に行くと、「決まりだから」という理由であっさり却下されること多数で、多くの研究者は「そこをなんとか……」となだめたりすかしたりしながら頑張るものですが、僕はけっこう「決まりですかそうですか」とあっさり引き下がることが多いのです。そっかだからロクな調査ができないのか……