卒業式

今日は卒業式。


毎年、心の底から思いますが、オレって、彼ら卒業生の役に、どのくらい立ったのだろう、と。


少しでも接点のあった学生に限っても、卒論の面倒を見た学生から、演習に出た学生、授業を取った学生、授業で落とした学生、2,3回講義を受けてみたけどつまらなそうだからやめた学生、等々……


オレの存在が、彼らの人生において、ほんの0.000何%でもいいから、役に立っていたらいいな、そういう学生が少しでもいたらいいな、と思うのは、ちょっと傲慢でしょうかねえ。


逆に、「オレの存在が、学生の人生に、大きな影響を与えた」なんてことは、むしろ無い方がいい。大学なんていうたんなる通過点の、それも一介の教師に、人生を左右される、なんてことは、本来ならちょっとヤバいことじゃないか、と思うのです。ありきたりですが、やっぱ自分の人生は、自分で決めてほしいし。


そういう、「影響を与えたい」という欲望と、「影響を与えたくない」という願望の間で、あれこれ考える日なのですよ、僕にとって卒業式は。