ただいまお仕事中

ちょっと前に、「忙しいは禁句にする」などと書いた気がしますが、もうそんなのはどうでもよくなりました。忙しいです。その上、去年1年振り回されて、やっと任期が終わる、と喜んでいたら、その仕事をもう1年やることになってしまいました。僕が有能なわけではさらさらなく、単に人手不足なだけです。


とはいえ、こんなのは忙しいうちには入らない、というのも以前と同じ結論です。一般企業に勤める方はもちろん、大学教員の中でも、僕より忙しい人はいくらでもいるでしょう。


だから、やっぱり能力なんですよね。同じ仕事でも、1時間でやれる人と2時間でやれる人と10時間かかる人がいるだろうし、出来栄えももちろんさまざま。


うちの大学を見ても、まあひいき目に自分を真ん中に置いたとして、僕よりできる人もいるし、僕よりできない人もいます。「えっこんなこともできないの……」と絶句してしまうような方も、けっこういたりします。


仕事に関する議論、失業問題・フリーター問題などなど、それについての議論を見ていて思うのは、「個々人の能力差」というのが考慮されていない場合が多いなあ、ということ。
「同じ能力なのに、方や搾取し、方や搾取されている」「オレはあいつと同じ能力なのに、オレは下にいる」。

ホリエモン的な人が「能力がある」ということをなかなか認められない。「あいつはズルして儲けたんだ」みたいにやっかんじゃう。


もちろん、「能力のないやつは失業して当然」とか、あるいはその逆に「失業している人は能力がない」とか、そういうことがいいたいわけではありません。ただ、能力というのは、厳然として存在すると思うのですよ。仕事にしても教育にしても、それを抜きにした議論をしても、しょうがない気がするんですよね。


……なんだかよくわかんなくなってきました。まあ要は、雑用は勘弁してくれ、ってことです。