めぐまれとる

ここんとこ若者・学生に同情的なことばかり書いてきましたが(おじさんおばさんに虐められて、かわいそうにねえ、と)、ただ、ものすごく正直な話、「今の若者は恵まれている」と、思わんではないですよ。

少なくとも僕自身は、僕自身が学生だった時(小中高大問わず)に教師から受けてきた待遇の数倍、下手すると十数倍は、今現在学生に、気を遣っています。セクハラアカハラはもちろんのこと、学生へのサービス精神とか、落ちこぼれや引きこもりがちの学生への涙ぐましい対応とか、その他もろもろ。だってオレらの時なんて、学校に来なくたってそれまでだったじゃないですか。卒論で、一人一人の学生に手取り足取り指導なんて考えられなかったし。あるいは、小学校ではよく教師に殴られたし。僕はその点うまく立ち回る方だったけど、同級生には、殴られて鼓膜破ったりとか、給食のプリン使ってふざけてたら教師が怒ってそいつを押さえつけて口に無理やりプリンを押し込んだりとか、そんなの日常茶飯事でした。

これは別に武勇伝として語っているわけではなく、生徒・学生の権利という点では、以前よりもずっとマシになっているのは、確かなのです。


なので、「昔に比べてこんなにいい環境なのに、今の若者はまったく!!」という八つ当たりが、起こりやすい雰囲気になっている、というのもいえるのかもしれませんね。