大学という構造

今まで存在を知らなかったのですが、id:fuku33さんの「福耳コラム」、超面白い。素晴らしい。昨日見つけて、一気に全部読んでしまいました。


「学生が勉強しない」「学力が低下している」と嘆く大学教師のブログは星の数ほどあれ(ここも、まあその一つかな)、これほどのものは見たことがない。なにが違うって……なにが違うんだろう。言語化できないのですが、とにかく面白い。かつ考えさせられます。


幸い、僕の大学は、「福耳コラム」に出てくるA大学よりは全然マシです。昨日のコメントにも書いたように、授業中おしゃべりしたり携帯したりする学生はいるものの、注意すればやめるし、多くの学生は大人しく聞いてます(この「大人しく聞く」のが本当にいいのか?という疑問はあるにしても)。


でもやっぱり、「今自分がこの大学に入ってこの分野を学ぶ意味」について、もうちょっと考えて欲しいかなあ、というのはあります。まあこれは、けっこう贅沢な悩みでしょうかね。僕だって、大学生のころは……あ、いやいや。


僕は経済的なことについては素人以下なので、産業構造とかは分かりませんが、こういう問題について誰でも考える原因は「大学が多すぎる」こと。だからこそ、このA大学のような状況が起こってしまう。大学に入る気(入っても勉強する気)のないような階層は入れない程度に大学数を減らす。これで問題は解決!


……ただ、産業とは需要と供給の関係で決まるものであり(かな?)、A大学のような学校にも入ってくる学生(=お客様)がいる以上、「レベルが低い大学は潰せ」などとは言い切れないのもまた事実です(自然に淘汰される大学はあるにしても)。「飲み屋の客のレベルをあげるために、○○八とか白○○は潰せ」というのがはちゃめちゃなのと(たぶん)一緒で。


となると、客がどんなにアホでも我慢しなければならない大衆居酒屋の従業員(とくに店長。僕も飲みに行って、クソのような客の横暴に黙って耐える店長の姿を何度か目撃して本当に涙が出そうになったことが何度もあります)同様、学生がどんなにアホでも教員は耐えなきゃなさそうですね。まあ、「いやなら辞めろ」といわれればそれまでですし。