体調悪し。

ただでさえ体調が悪かった時に、昨日は片道4時間かけて広島まで行って某企業で30分のヒアリングして帰ってくる、という、効率的にはなかなか厳しいお仕事をしてきたため、現在、ここ数年来ないほどの体調不良です。今日が休みでよかった。


企業では人事担当者に会って「どういう学生を欲していますか」みたいな、まあありきたりのことを聞いてきたわけですが、これに教員が行く、しかも僕みたいな人文系の教員が行く、ということは、皮肉ではなしに、意義のあることだと思いました。その担当の方は、慎重に言葉を選びながらも、「基本的には、元気のある営業向きの学生が欲しい」とおっしゃって、まあそりゃそうだろうなあと改めて思いました。「資格を含めて、学生時代に習ってきたことは、そんなに重視しない」とも。


となると、オレらは大学ではむしろ「学生に元気の出し方を教える」もしくは「元気よい学生だと見せるやり方を教える」ほうがいいのでしょうか。まあそんなことは無理ではあるのですが、しかしいまでも「学生は専門の勉強さえやればいいんだ、就職なんて勝手にしやがれ」的な先生が多く、またそれを一概に間違っている、とはいえないかもしれませんが、ただうちみたいに、決して研究者養成ではない大学で、人文系教員はなにを目指せばいいのか、という重い課題に改めて直面した気分でありました。


例えばうちの大学ではインターンみたいなのを積極的に押し進めようという動きが一部であって、僕もそれに一枚噛んでいるのですが、一方でとくに人文系教員は「ふうん、そうやって大学を“サラリーマン養成講座”にしようというわけね」と醒めた見方をしている人が多いのもまた事実です(人文系ながらその“養成講座”に噛んでいる僕は結構板挟みにあっているわけですが)。ただ、「学生が“良きサラリーマン”になれれば十分じゃないか」というのも、これは結構現実問題として考えるべきであろうと。とくに(こだわりますが)うちのように研究者養成ではない大学では。


この辺は本当に試行錯誤です。僕もどっちの道がいいのか、正直分かりません。今の時点では。


ああ具合が悪い。