徒歩通勤

先日の健康診断で「太りすぎ警報」が発令されたため、最近、週1,2回ほど、1時間あまりの道のりを歩いて通っております。

そうすると、車でピューと通り過ぎていただけではわからないことをいろいろと感じられるようになってきました。


何よりも感じるのは、「高知って、お年寄りが多いなあ」ということ。平日の昼間ということもあるのでしょうが、(ちょっと不謹慎な喩えかもしれませんが)「石を投げれば老人に当たる」という感じ。


いうまでもなく高知は高齢化がすすんでおります。ちらっと検索したら、やや古い史料(2000年度)ですが、これをみると、高知県は全国ワースト2位。


もちろん、老人といってもさまざまです。仲間でワイワイ楽しそうな人たちもいれば、ひっそりと寂しそうな人もいれば。


しかも、これがけっこう危ない。フラフラと自転車に乗って近寄ってきたかと思うと危うくぶつかりそうになったり、道路の真ん中を堂々と歩いていたり。思わず怒鳴ってしまいそうにもなるのですが……


「これが、オレ自身のウン十年後の姿かもなあ」と思うと、怒りも引っ込んでしまうのです。もともと、(俗に「三文安い」といわれるおばあちゃんっ子なせいもあるのか)お年寄りには弱い。「年寄り笑うな行く道だもの」という格言が、ここんとこ、無性に心に染みます。


「オレが年寄りになったら、どんな感じになってるのかなあ」「贅沢は言わないけど、それなりに楽しく過ごせる世の中だといいなあ」「でもなんか無理そうだなあ、死んでから数ヶ月後に発見される、なんてことになっちゃいそうだなあ」


などと考えて落ち込んだりするのでした。ありゃりゃ、これだと、徒歩通勤、体は健康になっても精神的にはあまり良くなかったりして。