穿ちすぎ

特に上海のテレビでは、さすがに今「上海市党委書記失脚」で大騒ぎですが、2番目のニュースはというと、「杭州の寿司屋30数軒のうち20数軒で大腸菌が検出される」というものです。画面には、いかにも日本風、といった風情の日本料理屋が映し出されていたり。
で、「視聴者アンケート」のお題は「あなたはそれでも寿司を食べるのか」。


SK−2問題はもちろん失脚の前ですが、穿った見方かもしれませんが、あの大ニュースのあとに、こんなニュースをもってくるあたり、なんとなく「目くらまし」というか「目をそらす」ような臭いを感じてしまいます。


今日の高知新聞にも、「湖南省鳳凰県」で「日本人お断り」のバーがある、とか、あるいはこんな事件もあったり。まあ広い中国、2軒ぐらいこんな店があってもいいのかもしれませんが。


ちなみに、「視聴者アンケート」、テレビ局側の意図に沿ってか沿わずか、「悪いのはその店であって、寿司は悪くない。健康食品として、しょっちゅう食べている」という意見が(少なくとも放送で紹介されていたものの中では)多数。


当たり前ですが、「中国の寿司屋で大腸菌が検出された」のに日本はなんの関係もありません。「日本の中華料理屋で大腸菌検出」→「中国は不潔だ」という理屈がおかしいのと同じで。まあ、やっぱり、穿ちすぎですかね。はい。