ある風景

地方(旧)国立で、中国文学を教えていると(ちなみに、学科内で中国関係教師は私一人)、学生はだいたい4種類に分かれます。

1.中国に興味のある学生
2.文学に興味のある学生
3.中国語に興味のある学生
4.なんにも興味のない学生

この4種類の学生を一緒に教えるというのは、なかなか大変なものがあります。4はまあ措いておくとして、1,2,3は、似ているようで、実は全然違います。1はわりと少ないですが、旅行で中国にはまったとか、将来は中国で働きたいと漠然と考えているとか、そんな学生。2は、「「3国志」好きなんですー」とか、そういうの。原典を原文で読むとか、会話練習とかには、興味がない。3は、逆に文学にはまったく興味が無く、「聞いて、しゃべる」ことに、道具としての語学に、興味がある学生。こういう学生は、英語や韓国語や、いろんな語学を掛け持ちしている場合が多い。


本来は、123を全部持っていてくれた方がもちろんありがたいのですが、なかなかそういう学生はいません。個人的には、2→3→1→4の順に、嬉しいですかね。4は論外……かと思いきや、逆にカラッポな分、こっちがやれと言ったことを言われるがままにやったりするので、思ったほど大変ではなかったりします。逆に、2の学生で、変な思い込みを持っている方が、修正するのが大変な場合もあります。また、3も案外厄介。こっちが別に語学を専門にしているわけではないので、外国語習得法とか、そんなのはまったく素人なのです。でも他にいないのでそういう授業も持たされますが、う〜ん、しんどい。


そういえば、オレが学生の時には、どれだっただろう……



あれ、4??