ネットウヨは文系?理系?

 中国で、しばらく前に、「文系vs.理系」の論争があったんだそうです。文系が「理系の技術編重・倫理軽視は、問題がある」といえば、理系は「何を言うか、文革という大禍をもたらした四人組は、みんな文系じゃないか!」と反論する、みたいに。
 そもそも中国は基本的に「理論重視、技術軽視」の国で、今でも例えば医者などは、開業医というものが存在しないこともあるのでしょうが、日本よりもずっと低く見られていますし、また多くの大学で中文系(中国文学部)が長らく一番権威があった(今ではそうでもなくなってきているようですが)という不思議な国でもあります。


 この手の論争は日本でも飽きずにやられていて、例えばちょっと前に『毎日新聞』で「理系白書」という連載をしたら反響が凄かった、というのも聞きました。この連載は僕も読んでいましたが、日本では、理系出身の技術屋はメーカーでもトップには立てず、トップは文系の事務屋が圧倒的に多い、という、まあ理系の側の不満が書かれていて、根っからの文系人間の僕には面白かった。


 さて、表記の問題ですが、僕は理系が多いんじゃないかと思ってます。以下推理。
(なお、僕には、理系の友人はほとんどいません。まあそれゆったら友人自体が少ないわけですが)


 まずこの前も書いたように、環境の問題。ネットを自宅で常時接続している割合は、文系よりも理系の方が、圧倒的に高い。これが単純だけど重要な一点。


 次に、知識の問題。一般的に、「理系の知識を持っている文系」と「文系の知識を持っている理系」では、後者の方が圧倒的に多い、はず。特に、「ネットウヨやれる知識」(言葉を換えれば、「ネットウヨ程度の知識」)を持っている率は、文系理系で、ほとんど差はないでしょう。以前4年ほど、工業単科大学に非常勤に行っていたことがありますが、学生と話をするに、「文系的素養」では、文系学生と、さしたる差はない、と感じました。むしろ、普段からネットに接している分、「知識の量」では、理系の方が持っている、と思うことも多数。
(これには、今現在、進学で文理を決めるファクターが「理科系科目ができるかできないか」だ、ということも関連してくるんでしょうがそれはまた別のお話)


 ゆえに、「ネットウヨは理系が多い」という結論に達しました。理系側の反論を募集……するわけでは特にないですが。